旅行・写真スレが多めの2ちゃんねるまとめサイト跡地

スポンサーサイト

このエントリーをはてなブックマークに追加 スポンサー広告 | CM(-) | [ --/--/-- --:-- ]
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

僕が京都に住んでた頃

このエントリーをはてなブックマークに追加 >>1語り | CM(-) | [ 2011/08/19 10:18 ]
1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 00:00:03.45 ID:opbZPWG6P
僕が京都に住み始めたのは二十歳の頃だ
高校卒業後、特に目的もなくフリーターとして日々を消費していた

京都に引っ越そうと思ったのもただの気分転換でしかない

将来の事など何も見えず、かと言って焦る訳でもないそんな毎日
無気力という訳ではないのだけど、かと言って主体性がある若者では無かった

そんな状況の中、20年間住んだ故郷に別れを告げ
京都の三条大橋近くのアパートに住み始めた

そして僕は木屋町という通りに、佐山という男に出会う



2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 00:01:12.05 ID:AJ2g2qTT0
SSなのか実話なのか


5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 00:02:52.95 ID:opbZPWG6P
>>2
実体験に基づいたフィクションてことで





8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 00:04:09.98 ID:opbZPWG6P
引越しの際、部屋はすぐに決まった
三条通りに面したアパートだ

京都の地理にはさっぱり詳しく無かったので不動産屋のオススメを素直に受け入れた
築10年、1k、8畳、ユニットバス
一人暮らしの男としては十分だった

今にして思うとあの不動産屋はかなり良心的だったのだろう
コンビニやスーパーも近く、何より京都の中心街だ
田舎から出てきたお上りさんである僕には十分すぎる立地だった

そして木屋町通りもすぐ近くにあった



9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 00:08:57.22 ID:opbZPWG6P
貯金はそれなりにあった

高校時代のバイトの貯めには手をつけて無かったし
卒業後も実家暮しだったのでかなりの金額だ

趣味と言えば読書くらいなもので
酒は好きだったが家で飲む程度だった
煙草ギャンブルには興味も無く、なかなかに魅力の無い生活をしていたなあ、と思う

引越し費用を引いても2,3ヶ月は働かなくても暮らしていけるハズだ
のんびり観光でもしつつ仕事を探すのが当面の目標になっていた



10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 00:10:43.39 ID:opbZPWG6P
僕が上洛したのは初夏、7月
まだ梅雨の空気を引きずる、蒸した7月だった

京都は盆地だ
温度計が示す以上に体感温度は高いのである
風もあまり吹かず、湿気がこもりやすい

夏に京都に来た事がない人は幸せ者だ



13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 00:14:10.92 ID:opbZPWG6P
潮風が心地良い土地で産まれ育った僕にとってこの環境はなかなか堪えた

その日は午後から、清水寺の坂で滝のような汗を流し
東山通りを太陽に灼かれながら歩き
八坂神社の木陰で夕涼みをしていた

そんな暑い夏の日、ビールを求めるのも自然な流れだった



15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 00:17:01.62 ID:lcoqtTlAO
三条大橋近くで木屋町通近辺にそんなアパートあったっけ


17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 00:18:41.86 ID:opbZPWG6P
>>15
つい先日行ったときもまだあった
少し東山寄り


18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 00:19:30.01 ID:opbZPWG6P
八坂神社を離れ、祇園を眺めながら僕は四条通りを西へ歩いていた

暑い、夕方になっても暑い
完全に飲むスイッチが入っていたのだが、いかんせん店を知らない
あてもなくフラフラと鴨川を渡っていると少し異質な、だけど妙な魅力のある通りに出くわした

そこが木屋町通りだった



20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 00:21:15.22 ID:opbZPWG6P
あ、京都に行ったことない人からしたら距離感わからないよね
清水寺から家まではだいたい歩いて30分強
その間に八坂神社も木屋町も祇園もある


23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 00:22:08.76 ID:opbZPWG6P
木屋町通りとは飲み屋街である
碁盤の目を縦に走るその通りははっきり言っていかがわしい
いかがわしいのだけど、活気に溢れ、とても楽しそうなのだ

人の量、道の狭さ、店のひしめく様から僕は祭りの縁日を連想していた
帰り道だし良さそうな飲み屋があればラッキー、その程度気持ちで入って行った

多分僕の京都生活はこの瞬間から始まったのだ



25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 00:24:04.03 ID:IzNBEt5kO
京都住んでる奴うらやましい
東京なんか捨てて京都住みたい


26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 00:24:57.61 ID:lcoqtTlAO
三条に住んでるのにわざわざ祗園通り越して
五条坂上ってからまた東大路通を上がって円山公園なんて
変なルートなのは伏線なんだな


28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 00:26:44.35 ID:R94+A/Mt0
>>26
引っ越したばかりで道を知らないんじゃない?
俺も引っ越したばかりで、
ここをこう行くとここに出るんだ、とか驚くことがしばしばだし、
無駄な遠回りもちょくちょくする。


29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 00:28:33.70 ID:opbZPWG6P
>>28
そうなんだ
引っ越したばかりで遠回りしてしまった


27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 00:25:03.85 ID:opbZPWG6P
飲みたいが、僕は1人だ
今まで1人で居酒屋に入った事など一度もない
友達を呼ぼうにも越してきたばかりで知り合いすら1人もいない

暑さでいい感じに頭が茹だっていたんだろう
僕はバーなら1人で入っても問題ないんじゃ無いかと考えた
もちろんバーなんて経験したことないのに

バーとなれば目に入るだけでかなり沢山ある
木屋町は居酒屋以上にバーが多い飲み屋街なのだ
さてどこにしようと考えあぐねていると、近くの店からちょうど出てくるサラリーマンがいた

僕はその店に入ることにした
なぜならそのサラリーマンはとても満足した顔をしていたからだ
きっとこの店が好きなんだろう
そう直感して初めてバーに足を踏み入れた



30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 00:29:33.38 ID:opbZPWG6P
BAR AVA
店内は狭目で薄暗く居酒屋とは異質だった

とても落ち着いた、丁寧な声でバーテンダーが出迎えてくれた
年は30前後くらいだろうか?
初めての客である僕に対する笑顔での接客はとても営業用とは思えない暖かさだった



31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 00:30:39.21 ID:opbZPWG6P
あの、はじめてなんですけど
などと少しうわずった声で情けなく告げるとカウンターに通してくれた

キンキンに冷えたおしぼりを受け取りながら
(緊張で汗が引きつつあったが)当初の予定通りビールを頼む

すぐに目の前でサーバーからグラスに注がれるビール
生を入れる姿を見るのはなかなか新鮮な光景で、それすら少し感動していた

乾いた喉に染み渡るような美味いビールだった
一口飲み、グラスを置くと先ほどのアラサーバーテンダーが話しかけてきた



32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 00:32:12.42 ID:opbZPWG6P
「当店はどちらで御存知に?」なんて感じで話かけられた

僕は先ほどの顛末を話した
バーテンダーは少しだけ微笑み「ありがとうございます」と続けた

僕は何故礼を言われたのかわからないでいると、それを察したのかフォローしてくれた



33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 00:32:14.78 ID:0J3sVP+V0
夜の木屋町のあの空気はなんとも言えないよね


34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 00:33:26.78 ID:opbZPWG6P
お酒やバーは一期一会であるということ
どんな些細なきっかけであってもお客さん会えたことは嬉しい
そういう輪が広がるのはすごく素敵だと思う

などとクサいセリフだったが、この時僕は格好良いなあ、と感じていた
会って5分程度の人間に魅力を感じていたのだ

これはぼくの人生で今までになかったことだった



35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 00:34:39.46 ID:opbZPWG6P
バーテンダーとはとても色々なことを話した

僕の年や出身、最近近所に越してきたこと
まだまだ京都には慣れず、知り合いもいないということ
バーテンダーの名前(横田さん)、お店のこと
今日はいないがあと2人、従業員がいるということ

初対面の相手にこれ程饒舌になる自分に驚いた
早くも僕はこの店を気に入り始めていたのだ



36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 00:37:18.94 ID:opbZPWG6P
その日は平日ということもあり、ほかに客も少なくかなり濃い時間を過ごせた
出してくれるお酒も美味しく、僕は初めてカクテルというものを飲んだ
バーの相場は知らなかったが、今考えるとBAR AVAはかなり安い
バーテンダーの質、酒の味、店の品位、どれも最高だった

また必ず来ることを心に決め、その日はこころを満たされて帰宅した



37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 00:38:33.74 ID:opbZPWG6P
1週間程した後、僕はまたAVAを訪れていた
この時嬉しかったのが、横田さんは僕のことをしっかり覚えていてくれたのだ

その日は他のバーテンダーも紹介され(鶴山さんと籔内さん)、2人とも楽しく話せた
特に籔内さんは僕と年が近く、かなり会話が弾んだ



38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 00:39:13.59 ID:R94+A/Mt0
>>37
バーテンは、客の顔を覚えるのも仕事だからねえ


39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 00:42:03.59 ID:opbZPWG6P
しばらく通ううちに常連客とも顔見知りになり、店を通して友人も増えていった

また、横田さんの紹介で近くのイタリアンのバイトにも就き始めた

あの時BAR AVAに足を踏み入れなければ僕の京都での生活は楽しくなかったかもしれない
それ程恩のある店だ

本当に一期一会だと思う



42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 00:44:17.34 ID:opbZPWG6P
BAR AVAに通い始めて2ヶ月程経った頃だろうか
まだ日中は暑いが朝晩が秋らしくなってきていた

僕は佐山という男と言葉を交わした

今までも店で何度か見ていたので顔は知っていたが話したのは初めてだった



44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 00:48:13.33 ID:opbZPWG6P
佐山はかなり変な男だ

年は20代半ば
訳のわからないネットワークを持っているし
変なことやどーでもいいことを沢山知っている

何の仕事かは知らなかったけど、やたらと金は持っていた

顔は良いのにヘラヘラしているので胡散臭さが拭えない
はっきり言って怪しい奴だ


僕と佐山は不思議と話が合ってかなり仲良くなっていった



46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 00:51:03.76 ID:opbZPWG6P
佐山はいつも木屋町をフラついていた

完全に夜行性のようで夜の遅い時間がメインの男だった
AVAで会うのはもちろんだし、僕のバイト先にもよく来ていた

僕の家には何度も来ているけど、佐山の家はどこにあるのかも知らない

あまり自分のことも話したがらない

本当に訳の分からない男だ



48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 00:53:37.43 ID:opbZPWG6P
佐山はラーメン好きだった
僕はよく連れられて京都中のラーメン屋を回った

「一乗寺に無茶苦茶マズいラーメン屋があるんだが食べに行かないか?」

などと言われた時には佐山の頭を本格的に心配した
フットワークも軽いけど頭も相当軽かった



49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 00:53:50.75 ID:w2GsgUgR0
面白い


50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 00:54:29.27 ID:opbZPWG6P
京都に住み始めて4ヶ月くらいした時、佐山が音信不通になった

BAR AVAの面々と心配していたが、横田さんだけは笑っていた
今までも何度かこういうことはあったらしい

それから一週間後、佐山からメールが来た

「今夜AVAに来い」

時間指定も何もなく文面はそれだけだった



53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 00:57:46.83 ID:opbZPWG6P
その晩、AVAで飲んでいると深夜二時過ぎに佐山がやってきた

僕が店に来たのは十一時過ぎだから三時間程待たされた訳だ

人を呼んでおいてそりゃないだろと怒ったら
相変わらずヘラヘラした顔で悪びれもせず
「心配かけたねえ」と言いながら新聞紙の包みを渡してきた



55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 00:59:35.57 ID:Jr83DxKL0
京都に移り住んで今丁度4ヶ月目くらいだから、興味深く読んでる


56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 00:59:41.73 ID:opbZPWG6P
たまげたことに中身は鹿と猪の肉だった
一体この男はどこで何をしてきたんだ

「ホントは鹿の角あげようかと思ったんだけどねえ」
どこまで本気かわからなことを言った

鹿肉と猪肉は鶴山さんが美味しく調理してくれた


僕は佐山が何をやっているのか気になったが聞かなかった
聞いてしまえばこの男とは縁が切れると思ったからだ



57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 01:02:36.09 ID:opbZPWG6P
二年が経ち、京都での日々は本当に楽しかった
バイト先では彼女ができたり、フられたり
AVAには最低でも週に1回は顔出していた
毎日行くような時期もあった

佐山ともよく遊んだ
2、3ヶ月に一回行方不明になるのは相変わらずだった

大概帰ってきた時には土産を持ってきていた
鹿肉や猪肉以外にもブドウや桃、たけのこなんかもあったなあ
こいつは仙人でもやってるのか?
なんて思ってた



59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 01:04:35.08 ID:opbZPWG6P
僕の先の見通しがない日々はそれなりに色づいてきた
地元を出て本当に良かったと思えてきた
沢山の人と出会い、夜の街を知って
良いバーに出会って、色々経験した

しばらくこんな楽しい生活が続けばいいなあ
なんて本気で思ってた

そんな時、佐山がまた消えた



60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 01:05:55.36 ID:opbZPWG6P
普段なら一週間程で帰って来るのだが
今回はひと月程かかっていた

まあ帰って来たし心配ないか、とも思ったけど何か様子がおかしかった



61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 01:07:09.23 ID:opbZPWG6P
佐山はかなり酒が強く、ぐでんぐでんになるまで飲まないような男だ
にもかかわらず帰ってきたあとは潰れるまで飲んでた

金遣いも荒くなっていたように思う

不安を紛らわせているようでもあった

何かあったのだろうとは思ったけど、やはり僕には聞けなかった



63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 01:09:37.16 ID:opbZPWG6P
ある時珍しく佐山が弱気で僕に頼ってきた
「なんとかならないかもしないねえ」
なんて佐山の言葉は聞きたくなかった

佐山は訳がわからない男だけど飄々として、なんだかんだで頼りになる男なのだ
一緒に飲んでて楽しい奴
僕の知っている佐山はそうだった



64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 01:10:38.29 ID:opbZPWG6P
僕の中にもそんな不安や不満が募ったとき
酒の力もあってか、つい佐山に何をしてるか聞いてしまった

佐山の一気に酔いが冷めたのがわかった
失敗したなあなんて考えていると佐山は「少しだけ考えさせて欲しい」とだけ答えた

その日はそれでお開きになる



66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 01:11:45.40 ID:opbZPWG6P
次の日の夜、佐山が僕の家に来た
もちろんシラフだ

佐山は行方不明中の話をしてくれた
僕にはとても信じられなかったのだけど
ああ多分こういう世界もあるのだな、と冷静に考えてる自分もいた

一言で言ってしまえば佐山の収入源は心霊関係だったのだ



67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 01:13:15.63 ID:opbZPWG6P
僕は未だに幽霊なんて信じていないし、佐山にもそう言った

信じてないのなら一生信じちゃいけない
信じた瞬間にそれは現実となって日常になる
病は気から、と同じなんだ
言葉や思考はとても恐ろしい
俺は信じないということができないから、死後の世界は存在するとしか考えられないんだ
霊魂が存在するというのは俺にとって息をするくらい当たり前のことだ
だからお前は信じちゃいけない
信じられないというのはとても幸せなことなんだ

みたいなことを言っていた



69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 01:16:22.91 ID:opbZPWG6P
佐山の実家は山梨にあるらしい
その筋ではかなり有名な家系で全国から依頼が来ているような口ぶりだった

近所の人がマタギをやっていて、鹿肉や猪肉はそれで手に入ったみたいだ

佐山が行方不明になっていた間はたいてい親族と一緒にいるらしい
佐山はかなり強い霊媒体質で
既に取り憑かれてる人から引き剥がして自分に取り憑かせるとかができる

仕事があれば実家に帰り、自分に取り憑かせて家族に祓ってもらっていた
それでたまに消えては荒稼ぎしていた訳だ

いつもならそれで終わりなのだけど、今回のはあまりにも相手が悪すぎる
それで祓いきれずに常に一緒にいるらしい



70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 01:17:53.20 ID:opbZPWG6P
祓い切れていないのになぜ戻ってきたのか?
ここが京都だからだ

京都は1番落ち着く土地らしい
佐山の京都での家は事情をしっている親戚の家とのことだ

酒を飲むのは気を紛らわせるためと身を清めるためだとか

だいたいこんな感じだった

佐山は終始自嘲気味に笑っていたように思う
僕は何も言えなかった



71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 01:20:17.81 ID:opbZPWG6P
そんなことがあった一週間後、佐山が亡くなったとAVAで聞いた
自殺だそうだ

衝撃だった
あの佐山が自殺なんて

僕は未だに信じられない
きっとあの時話してくれた話と関係があるんだろうなとは思った

あの時何かしてやれたんじゃないかと思うと悔しい
けど多分僕にできることは何もなかったんだよな



73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 01:22:33.08 ID:opbZPWG6P
僕が京都に住んでた頃の話はこれでおしまい

実体験を元にしてるけど、あくまでこれはフィクションだと思ってくれ
当時のAVAの常連さんがみたら色々特定できてしまうだろうな

京都には未だにたまに訪れたりするしAVAもまだある
もちろん店の名前は変えてる
人名も変えてる
横田さんなんかとは連絡したりしてる

つい先日佐山の命日でAVAに行って来たのでスレ立てた

お前らも京都はいいとこだから行った方がいいよ
木屋町は楽しい



76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 01:24:51.61 ID:Jr83DxKL0
木屋町は風俗しか行った事なかったけど、今度ふらっとバーにでも入ってみるかな


82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 01:29:34.47 ID:R94+A/Mt0
>>1はどこから京都へ?そして京都から何処へ?
特定されない範囲でかまわん


83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 01:35:19.26 ID:opbZPWG6P
>>82
俺の出身は神奈川の海沿い
今は東京で料理人やってる
ちゃんと社員になったぜ!


84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 01:37:03.06 ID:R94+A/Mt0
いいね。俺からすれば、うらやましい人生かも。


75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 01:23:50.69 ID:w2GsgUgR0
うーん、悲しい話だ

ちなみにおれは1と同じ、鈍いタイプらしい


77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 01:26:07.75 ID:opbZPWG6P
>>75
俺は鈍い以前に信じてないんだって

佐山の家族に会ったけどやたらお礼言われたなー
親族一同祓い屋やってるみたい
そういうかけられたなんだろうね


80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 01:28:34.03 ID:w2GsgUgR0
>>77
そうなのか…じゃあかなり納得いかない出来事なんだろうな

ありがとう、京都いきたくなった
ちょっとかなしいけどさ






おひとりさまの京都

サイト移転しました。
http://arescape.net/








上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。